
Villa A
主要用途:ヴィラ / 建設地:神奈川県 / 竣工:2023年
建築設計:teamSTAR® (STAR/Moo-Flat design/Yamada Studio/adLb) / 設備設計:EM design / 照明デザイン:Plus y
施工:株式会社キクシマ / 施工監修:武家田建設株式会社 / 木造部施工:株式会社シェルター
階数:地下1階地上2階 / 延床面積:約385㎡ / 構造種別:RC造耐力壁付ラーメン構造 / 基礎形式:直接基礎
連続する木造ヴォールト屋根を、レシプロカル構造で軽やかに
海辺の傾斜地に計画されたリゾートヴィラです。
敷地形状に沿って床レベルを段状に構成し、主構造はRC造としています。
海に連なる波をモチーフとした屋根は、木造のヴォールト屋根として計画しました。
この屋根は、厚さ150mm・幅900mm・最大長さ7.2mのCLTパネルを用いたレシプロカル構造により大スパンを実現しています。
レシプロカル構造は、部材同士が互いに支え合うことで成立する構造形式です。一般的には線材で幾何学的に構成されることが多いですが、本計画ではCLTの面材を用いて、円弧を多角形として近似したヴォールトを形づくっています。
ヴォールトの谷部には鋼板によるキール梁を設け、山側はRC柱で支持しています。海側は厚さ100mmの鉄骨柱で支持することで、視界を遮らない開放的なファサードを実現しました。地震力や風圧力といった水平荷重は全てRC躯体で負担し、木造屋根や鉄骨柱は軽快な構成としています。
内部は天井を設けず、CLTの木目がそのまま現れ、素材の質感を活かした空間となっています。日本のヨット文化発祥の地ともいわれるこの場所において、建築設計者により海をモチーフとした形状や色彩が丁寧に織り込まれ、建築全体として統一感のある上質な空間に仕上がっています。









Photos: 千葉賢弥 / Courtesy of STAR
