YZW Office

Photos: 長谷川健太 / Courtesy of 風間建築設計スタジオ , 株式会社ROWBOAT

YZW Office

主要用途:オフィス / 建設地:山梨県 / 竣工:2023年
建築設計:風間建築設計スタジオ、株式会社ROWBOAT

施工:株式会社協栄住建
階数:地上2階 / 延床面積:約738㎡

構造種別:鉄筋コンクリート造壁式構造 / 基礎形式:直接基礎

自由度の高いオフィス空間を、壁式構造で実現

美しい山脈に囲まれた地域に計画された、インフラ整備等の土木工事を担う企業の本社社屋です。最新のデジタル技術を取り入れながら、地域に貢献する企業の姿勢を反映した建築計画がなされています。

建物はふたつの矩形を角度をもって重ね合わせた平面構成となっています。内部空間に視線の抜けと奥行きをもたらすとともに、外観においても動きのある構成となっています。さらに、上階が下階より跳ね出すことにより、メリハリの効いた躍動感のある印象をもたらしています。

正面側は上階の跳ね出しにより上下階の壁位置が一致しない条件ですが、背面と側面については外壁線上で上下階連続した壁配置を確保できることとから、RC造壁式構造として計画しました。

耐力壁は厚さ200mmとし、内部については平面計画と調整しながら、全体のバランスを考慮し要所に耐力壁を配置しています。また、天井高さを確保するため、内部の梁せいは600mmまでに抑えています。これらの条件により結果として梁の本数は増加するものの、壁式構造でありながら自由度の高いオフィスレイアウトが可能となっています。

内部の中心となる階段まわりには大きな吹抜けが設けられ、開放的な空間を形成しています。吹抜け周囲の約9mスパンに対しては、梁せいを抑え十分な天井高さを確保するため、直径139.8mmの円形鋼管柱を配置し、RC梁を支持することで、空間の連続性と開放感を確保しています。

基礎は直接基礎とし、支持層まで約2mの基礎梁せいを確保しています。床下の大部分をピットとしつつ、吹抜け周辺では1階床スラブを設けず、半地下状の空間となっています。ここでは吹抜けと連続した立体的な広がりが生まれ、デスクワーク以外の様々な活動やコミュニケーションの場としての活用が期待されます。

Photos: 長谷川健太 / Courtesy of 風間建築設計スタジオ, 株式会社ROWBOAT